明日葉(あしたば)とは

明日葉の種類

明日葉はセリ科のアンジェリカ属に分類される多年性の植物です。セリ科の野菜は、セロリ、パセリ、三つ葉など、身のまわりにたくさんあります。アンジェリカ(angelica)属は、ラテン語で“angelus”に由来し、“天使”を意味します。西洋では「死者をもよみがえらせる」とも言われており、同じ属の植物には有用な薬草が多いことを意味しています。明日葉は江戸時代から薬草として知られていました。現在では健康食品の原材料としても用いられています。

明日葉の名称

一般には「今日葉っぱを摘んでも、明日にはもう新しい芽を出す」と言うことから「明日葉」の名称がついたと言われており、生命力の強い植物として知られています。実際には1日から2日で新しい芽が出ることはありませんが、3~5月頃は1週間前後で新芽が出てきます。この新芽が天を突く槍(ヤリ)の穂先を連想させることから、大島では“あしたぼ”と呼ばれることも。

明日葉の自生地

世界各地に分布するセリ科に属する植物ですが、明日葉は日本固有の植物です。原産地は大島、三宅島、八丈島をはじめとする「伊豆諸島」とされており、実際伊豆諸島ではいたるところに自生しています。伊豆諸島以外では房総半島、三浦半島、伊豆半島、紀伊半島、四国南部、九州南部の一部に見られます。これらの自生地は黒潮温暖な気候が影響しており、冬は暖かく、夏は涼しく、年間降雨量が多い気候風土が特徴です。

明日葉が生えている場所は、海岸に近い樹木の下(半日陰)で、風邪通しがよく、適当な湿気がある場所です。

伊豆諸島の明日葉

地域により若干の違いがみられ、八丈島、青ヶ島の明日葉は葉や茎が鮮やかなグリーンで生育も良く、1メートル前後にも成長する。もっとも大きな明日葉は御蔵島のもので、茎が太く、子どもが登れるくらいの大きさになるものもあります。八丈島以北の島々は葉や茎が赤みを帯びており、30~50センチ程度です。

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